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もう限界なのに、
「辞めます」がどうしても言えない…



上司の顔を見ると、
言葉が引っ込んじゃうんだよね。
退職代行ってよく聞くけど、
使って大丈夫なやつなの…?
退職代行は、あなたの代わりに
会社へ「辞めます」を伝えるサービスです。
使うこと自体は違法ではありません。
ただし運営元が3種類あって、
できることと料金が全然違います。
僕は工場に17年勤めて、
37歳で退職しました。
退職代行は使わず、自力で伝えた側です。
だから「使ってみた」は書けませんが、
引き止められる側の空気は肌で知っています。
その立場から、仕組みと
「使っていい人・やめた方がいい人」を整理します。
法律と料金は、弁護士事務所の公式解説と
厚生労働省のページで確認しています(2026年8月時点)。
- 「辞めます」が言い出せず消耗している人
- 退職代行が違法じゃないか不安な人
- 民間・労働組合・弁護士の違いを知りたい人


- 37歳で17年勤めた工場を辞める
- その後Web制作フリーランスへ
- 平日はWeb制作
- 休日はキックボクシング
退職代行とは
「辞めます」を代わりに伝えるサービス
退職代行とは、本人に代わって会社に退職の意思を伝えるサービスで、期間の定めのない雇用(正社員など)なら、退職を申し入れて2週間たてば雇用契約は終了します(民法627条1項)。
ここが一番大事なところです。
退職に、会社の許可は要りません。
就業規則に「1ヶ月前までに申し出ること」と
書いてあっても、民法のほうが優先されます。
会社が2週間より長い予告期間で
従業員を縛ることはできません(参照|上記・咲くやこの花法律事務所)。
つまり退職代行がやっているのは、
魔法でも裏技でもなく「伝言」です。
もともと持っている「辞める権利」を、
代わりに宣言してもらうだけ。
それでもこのサービスが伸びているのは、
その一言が言えない職場が多いからだと思います。
同僚は毎日上司に呼び出されていました。
最初聞かされていなかった僕も、毎日何やってるんだろうな〜と思っていましたが、引き止められていたんだと思います。
彼は強い意志で辞めていきましたが、中々出来ることじゃないと思います。
運営元は3種類
できることが全然違う
退職代行の運営元は「民間企業・労働組合・弁護士」の3種類に分かれ、会社と交渉できる範囲がそれぞれ法律で決まっています(参照|植野法律事務所)。
| 運営元 | できること | 料金相場 |
|---|---|---|
| 民間企業 | 退職の意思を伝える・退職届の提出・事務連絡の取り次ぎ | 2万〜3万円 |
| 労働組合 | 上記+退職日・有給消化・未払い残業代などの団体交渉 | 2.5万〜3万円 |
| 弁護士 | 上記すべて+慰謝料請求・損害賠償への対応・裁判の代理人 | 5万〜10万円 |
なぜ範囲が分かれるのか。
弁護士でない者が報酬を得て交渉などの
法律事務を扱うことは、弁護士法72条で禁止されています。
これを「非弁行為」といいます(参照|上記・植野法律事務所)。
だから民間業者ができるのは
「伝える」まで。
「有給を消化させてほしい」と会社に
掛け合うのは交渉なので、民間はアウトです。
労働組合は憲法で認められた団体交渉権があるので、
退職日や有給の交渉までできます。
お金の請求や裁判まで見据えるなら弁護士。
「安いから民間!」じゃなくて、
交渉が要るかどうかで選ぶんだよ
使っていいと思う人
退職代行を使っていいのは、「辞めます」を自分で伝えられない状態に追い込まれている人です。
具体的にはこのあたり。
- ・上司が怒鳴る・脅すなど、まともに話ができない
- ・引き止めが強くて、何ヶ月も辞められずにいる
- ・出社を考えると体調が崩れるところまで来ている
- ・有給消化や未払い残業代の話もしたい(→労働組合か弁護士)
17年同じ職場にいた側から言うと、
人手不足の現場の引き止めは本当にしつこいです。
「後任が育つまで」「今期だけ」が
ずるずる延びていくのを何度も見ました。
あの空気に半年勝てないくらいなら、
3万円で区切りをつけるのは全然アリだと思います。
体調を崩してからでは、
次の仕事を探す力まで削られてしまうので。
ちなみに、僕が自力で退職を切り出したときの話。
直接の上司はちょっとびっくりしながら、
ああ、そっかと軽い感じでしたが、
もうちょっと上の人達が
毎朝やってきて引き止めてきました。
2ヶ月ほど前に伝えて、
1ヶ月ほど残っていた有給を使ったので、
退職届を出してから1ヶ月程勤めたことになります。
やめた方がいいと思う人
普通に会話ができる職場なら、退職代行は不要で、退職届を出して2週間待てば法律上は退職できます(民法627条1項・参照|咲くやこの花法律事務所)。
こういう人は、一度立ち止まってほしいです。
- ・上司と普通に話せる関係がある
- ・「気まずいから」だけが理由
- ・辞めるかどうか自体をまだ迷っている
気まずさだけなら、自分の口で伝えたほうが
2〜3万円が浮きますし、その後も揉めにくい。
僕も気まずさは相当ありましたが、
伝えてしまえば案外あっさり進みました。
辞めるか迷っている段階の人は、
代行業者ではなく無料の相談先へ。
厚生労働省の「総合労働相談コーナー」は
無料・予約不要で、全国の労働局などにあります。
もう1つだけ注意点。
「労働組合型」を名乗っていても、
実態の乏しい組合が混ざっていると指摘されています(参照|上記・植野法律事務所ほか弁護士各所の解説)。
申し込む前に、運営元がどこなのかを
公式サイトの会社概要で確認してください。



「使わなくて済むならそれが一番」
ってことか〜。
よくある質問
- 退職代行を使うのは違法ですか?
-
使うこと自体は違法ではありません。ただし弁護士でも労働組合でもない民間業者が「交渉」までやると、弁護士法72条違反(非弁行為)の恐れがあります(参照|植野法律事務所)。頼む側が罪に問われる話ではなく、業者選びの問題です。
- 就業規則に「1ヶ月前」と書いてあっても2週間で辞められますか?
-
期間の定めのない雇用なら、民法627条1項の2週間が優先します。会社が就業規則で2週間より長い予告期間を強制することはできません(参照|咲くやこの花法律事務所)。ただし円満に引き継ぎたいなら、余裕を持って伝えるに越したことはないです。
- 残っている有給は消化できますか?
-
退職日までの有給申請を、会社は原則として拒否できません(参照|咲くやこの花法律事務所)。ただ「消化させてほしい」と会社に掛け合ってもらうのは交渉なので、代行に任せたい場合は労働組合型か弁護士型を選んでください。
まとめ
退職代行は裏技じゃなく安全装置



仕組みがわかったら、
ちょっと怖くなくなったかも。
- 退職代行=「辞めます」の伝言サービス。使うこと自体は違法ではない
- 退職に会社の許可は不要。申し入れから2週間で契約終了(民法627条)
- 選び方は「交渉が要るか」:伝言だけ=民間/有給・退職日の交渉=労働組合/お金の請求や裁判=弁護士
- 話せる職場なら自力で十分。迷っている段階なら無料の総合労働相談コーナーへ
退職代行は、ずるい辞め方ではありません。
「辞める権利はあるのに行使できない」
ときに押す、非常ボタンのようなものです。
自分で言えるならそれが一番。
言えないほど追い込まれているなら、
ボタンを押すのをためらわないでください。
次の仕事のことは、
辞められてから全力で考えれば大丈夫です。

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